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SASUKE 17th (詳細編)

1st STAGE 上位3人(突破者:11名/100)
1)長崎峻侑 1'07"33
2)山田康司 1'08"35
3)竹田敏浩 1'11'63

最終成績
No.1)長野誠 完全制覇(決勝記録 27"44)
2)長崎峻侑 のこり5m
3)竹田敏浩 3rd-ゴール手前

障害リスト

というわけで、筋肉番付シリーズ的にも歴史的大事件となってしまった今回のSASUKE。
とにかく、あの時は大興奮していました。

■ 最強の布陣 ■

今回は「バツツアー形式の予選会」「鳶職人限定予選」「台湾予選会」そして「サスケマニア最終予選」とあらゆる予選を勝ち抜いた実力者、SASUKEオールスターズやここ数回の成績優秀者らを集めた総勢100名での大会でした。
そのためか、従来だったら前半はある程度華やかだったが、今回はその華やかさよりも真剣勝負の雰囲気がより強かった気がします。
しかしながら、ギャラリーの盛り上がりは相変わらずでした。
史上最年少クリア者となった[51]本間晃汰君(高校生ジャグラー)には感歎の声も上がりました。
最年長クリアに惜しくもならなかった[40]石丸謙二郎(52歳)のポテンシャルの高さにSASUKEオールスターズが驚きの声を上げてました。
まあ、今回はOA上では前半からおちゃらけ系出場者よりもガチ系出場者の活躍を重視してたように見えましたが、特にその主役となったのは関東圏ローカル放送「サスケマニア」からの最終予選組。しかし予選勝ちあがりをもってしてもSASUKE本番の厳しさに苦戦し、結局全予選から勝ち残ったのは予選2位通過の[67]安達雄太さん(養護学校教諭・ライフセイバー)、そして台湾予選勝ちあがりの[92]リー・エンチさん(ロッククライマー)
この時の最終予選組の悲壮感は少し痛々しかったが、それでも殆どのメンバーは1stの半分はいけたようで。
そんな彼らも含めて、今回の脱落状況を見てみると、やっぱりというか、そり立つ壁も、初物のサークルスライダーもそうだったが、以外にもジャンプハングで下ルートで足を水につけてリタイアというのが目に付いた。ロープネットを掴んで油断した挑戦者多数?
そして挑戦は進み、いよいよ「SASUKEオールスターズ」へ…

■ 魔の4連コンボ、陥落のとき ■

海外からの刺客とともに、近年台頭してきた新鋭とともに、今回も「SASUKEオールスターズ」は経験を武器にそのポテンシャルを遺憾なく発揮しました。
[71]秋山和彦さんや[100]山田勝己さんら古豪は1stで敗れたのですが、
帽子を飛ばしながら快走すれば、トランポリンを片足で跳んでいく者、
「ホゥ」と声を上げながら軽々と難関を越えていく者も。
これに新鋭も奮起し、互いが刺激しあい、8人が超難関・3rd STAGに駒を進めたのでした。
その中に海外アスリートの米・十種競技の選手[86]ポール・A・テレック選手もその名を連ねたのでした。
SASUKEってのは大物アスリートでも好成績を残すのはかなり難しいのですが、テレック選手は大きな体を圧倒的なパワーで難関をクリアして、3rd進出を決めたのでした。
このあたりになってくると、常連・新鋭関係なく一種の連帯感というか「絆」が見えてくる。
クリアすれば皆で喜び、敗れると挑戦者と一緒に悔しがる
自分の番の時には「後続のためにも」と奮起する
この連帯感で3rdに挑戦していった、しかし「二の腕地獄」とも呼ばれるこの超難関は挑戦者の想いを次々と打ち砕き、そして悔し涙を流したのだった。
その皆の果たせぬ夢は残された者へと継がれて、
そして、ひとつの奇跡が起きた−

20時53分頃。それは起きた。

世界一のトランポリンプレイヤー・中田大輔の声援を背に、快挙を達成した。
その名は[87]長崎峻侑君。トランポリンプレイヤーとして近年SASUKEを席巻しつつある精鋭が、あの4連コンボを打ち破った。
実は彼は4連コンボは今回が初挑戦だった。しかし、その立ち回りはとても初挑戦とは思えないほどの堂々の立ち回り。そしてラストアプローチ。一瞬、踏み外したかと思ったそのとき、こらえ、そしてゴールステージの上に立ったー
そしてその後に続いたのはSASUKEオールスターズ最強の男[99]長野誠さん、21時19分頃のことー。

遂に魔の4連コンボが陥落された。

思えば、初めて4連コンボ(ジャンピングバー→クライミングバー→デビルブランコ→パイプスライダー)が確立された'05早春の14th、あの時は「これはできんだろ」と恐怖すら感じました。完全に太刀打ちできなかった初登場から2年弱の17thまでの3回、少しずつ侵攻地点を深め、攻略法を編み出していった、そして今回−。
しかしながら、それは回数を重ね攻略した者がいた一方で、初見で突破した者がいた
こういうのって不思議なもので、ここまで厳しいものをホントに何度もトライして突破する一方、逆にあっけなくクリアできてしまう事もある。こういうこともあるから面白いのよ。
そして、運命のFINAL STAGE…遂に、この時は来た

■ 皆で掴んだ完全制覇 〜そこにあったもの〜 ■

「俺的には何もないんです。」
頂に立ったあの男は完全制覇地点で何があったかと聞かれ、こう答えた。
難攻不落といわれたSASUKE、2回目の完全制覇達成。

2人で行われたFINAL STAGE、先攻の長崎君は若さが出てしまったか、焦りで思うより動けず20m近辺でタイムアップ。
側にいた両親と中田も無念そうな表情でした。長崎君自身も言うまでもなく。
そして、敗れた長崎君・オールスターズ・そして全出場者の想いは、最後の挑戦者・長野さんに託されたー
そして始まった最後の挑戦者のラストクライム。その登りは、彼の驚異のパワー、それに今まで散った者たちの想いが乗っかったようにも見えた
イヤ、彼も過去何回かラストクライムに挑んでいたのだが、今回は明らかに速かった。
そして、最後の綱10m、最後は自身の、皆の想いと執念だった。

伸ばした右手がビクトリースイッチを一発で捉えたー

魔城、陥落。
放送日時にして2006年10月11日21時38分頃のこと。

そしてあの頂で長野さんが言った言葉。
確かにSASUKEを完全制覇すること自体、いや、出場すること自体人生の中でどうってことはなかったのかもしれない。
ただ、それなのに何で「人生の中で取るに足りないもの」にこう果敢に挑んでいったのか。

先週、スポーツマンNo.1決定戦 SURVIVAL BATTLEにおいて池谷直樹が知幸との決戦の末に23段(3m06)を飛んだのだが、実際、体操の正式競技でない跳び箱をあんな高さまで飛ぶこと自体、実はそんなに重要なことではない。
ただ、あの時は池谷と知幸、この2人が競っていた。
その想いはただひとつ「負けたくない」。
相手こそ違うけど、SASUKEを制したいという想いは似たようなものだと思う
SASUKEの場合は「あの頂に立ちたい」といった感じかな。
SASUKEで初めて完全制覇が出たときの難度はまだ身体能力が優れていれば何とかなる程度だけど、あれから難度が高騰して、3rdで全滅でもさらに難度を上げて、もう身体能力が高くても太刀打ちできないところまで来てしまったこの現状。
傍から見たら「無理だろ」と言われそうなこの難度、でも「だからこそクリアしたい」というチャレンジ意欲あふれる者も必ずいる
イヤ、(極端に)難しいからこそやりがいがあるという。
そういう志がより強い者が集まり、いつしか「人類と魔城の戦い」の構図となっていった。
今回、長野さんの出番の直前、仲間から背中をたたかれ願掛けをする光景が見られた。
そう、一人の夢が、いつしか仲間の夢へ、そして全員の夢へと膨らんでいったのだ。
この「夢の潮流」が長野さんをあの頂に上り詰めたのではないだろうか。

つまるところ、跳び箱にしろ、SASUKEにしろ、
それこそが人間の闘争本能の表れのひとつ

最後、長野さんを皆が出迎えるところを見て、SASUKE制覇は1人だけでない、全員の悲願だったことを改めて思い知ったのでした。それも、人間としての。
そういった意味では、今回の放送日、そして収録日は記念すべき日だったと思います。

■ 余談 ■

放送終了時にFINALをリニューアル(改悪?)すると明言してしまいましたね。
つまり、まだSASUKEはやるぞ、ということでしょう(^^;)

ゴールした瞬間、仲間たちの表情は諸手を挙げて喜んでました。
と同時に「次は俺が」「長野さんに続け」と思ったのではないでしょうか。
今回ので不可能が可能になった。
もしかしたら次回はまた大幅な難度高騰が予想されるが、「さらなる強い体と強い心」それが一つになれば道が開ける、
あの時の皆はそんな顔をしてたと思います。

その、あるであろう次回、さっきも書いたけどさらなる難度高騰が予想がされるのだが、
どのくらいあがるのだろうか(苦笑)
今でも「超難度」とされる3rd STAGEって、さらに難度が上がる余地あるか?(爆)
なんか次回の難度が想像できません(ガタブル)
いっそのこと、今回で最終回でもよかったんじゃ…ほかに回毎に100人総入れ替えとか…
(そすると、SASUKEの醍醐味も失われる危険性もあるけど…)

そういえば、「完全制覇すれば200万円」という触れ込みはいつの間にか風化された感が強い(苦笑)。

あ、そうそう、9月からSASUKEの賞金についてのアンケートの結果ですが。 [ click! ]
一応、精神論は考えずに今の難度ポテンシャルに基づいて答えてほしい、と付け加えたのですが、
まあ、こんな結果となりましたので報告します。

さらに余談編を公開しました。→[ click! ]

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