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新・SASUKE 2nd(詳細編)

Wikipediaによると、今回、視聴率15%越えたようです。

10周年記念大会となるはずだった今回のSASUKE。
ところが、気がつけば決勝はおろか3rd進出者さえいないという前代未聞の結末。
何故こんなことになってしまったのか、個人的に検証します。
ポイントは「積もり積もったものが、今回噴出した」と言っておきます。

■ ワタシが大会不成立だと叫んだホントの理由 ■

結論から言いますと、先日のIQサプリSPの一方的な展開がSASUKE上で再現してしまったことです。

まあ途中プロボクサー志願の大学生がゴール寸前でタイムアップがあったとき、「ああ、ここら辺からクリア者が出てきそうだな」と思ってました。
実際、「体脂肪率3%の男」山田康司さんと「1年前の予選会勝ち上がり」の鷲見裕二さんがクリアして、さあこれから、だったのですが…

放送1時間経過の8時の時点でまだ80番台。
8時15分の時点でまだ91番の山田勝己さんの番…
このあたりから「おいおい…もう時間ないんじゃないか?」と不安になりました。
なにしろ、このあたり、SASUKEオールスターズ他有力選手に割かれる時間が長い長い。
選手プロフィールが出て、競技終了後もリプレイが流れたり…
もう残り時間が無くなってきてるのにも拘らず、である。
1st STAGE最後の挑戦者となった長野誠さんの番になった頃にはもう8時35分過ぎ…
挑戦途中でCMになった、この時点で「もしかしたら2nd以降は後日放送!」だったら面白いかなー、とも思っちゃいましたとも!エエ!!

……長野さんが落ちて、2ndが放送し始めた時点でその淡い夢も儚く散りました。

最後の2人は…放送するにはあまりにも淡白なものでした。
エエ、淡白でしたとも!

なんかWikipediaでは「スタッフは1stで全滅させるつもりで作っている」とか書いているようだけど(実際にそう言ったかどうかは分からないが)、実際にそれ相当の展開を見て、こうもつまらないとは。
ていうかね、番組が進めば進むほど見てるこっちが萎えてくるとはどうなのよ。
後半、有力選手が次々と落ちていく、その一方で放送時間もなくなっていく…
1stの時点で時計とにらめっこをしてる事態に気づいたとき、「あ、今回のSASUKEは大失敗だ」と悟ったのでした。

まあ大会として見るのならば2ndで全滅も十分ありえる事と割り切れるのですが、それ以前にこのSASUKEはテレビ番組。
どこかでイイ意味で盛り上げる要素がないと視聴率が取れないもので。
…ね、次々と脱落するのが盛り上がるのかってことよ!
それ以上にこのSASUKEの主役はオールスターズか、ということ!
確かにオールスターズって成績もさることながら番組貢献度も高いわけだけど、
でも、それ以外の出場者も忘れては困りますよ。
他の誰もが「オールスターズに負けない」という意気込みもあるでしょう。
そういう人たちも主役であることを気づいてほしいところです>スタッフ

確かにSASUKEオールスターズが1stで全滅したのは大事件だよ。
でも、同じ志を持った挑戦者の失敗は小さいことか?

■ 難度が一線を越えてしまったのか ■

で、今回のSASUKE、何故に難度が破綻してしまったのか。
イロイロな意見として、「制限時間が厳しくなった」「既存障害がさらに難化した」とか言われてます。
制限時間。1st・2nd両方で厳しくなってました。
特に1stは115秒と中途半端でした。2分ならキリがいいのにな…
それに加えて難度。実は今回、目だったのは新規の障害ではなく既存のでした。
特にフライングシュートの難化は顕著でした。
実は微妙な難度UPを施した障害もあるそうな(本当に微妙に)
さらに、30度を超える猛暑の暑さ(収録時)。
いろいろな要素が絡み合って、今回のSASUKEの難度を破綻させたのだと思う。

でも実はこういう事態は長期的な視点で見たら起こるべくして起こったのではないか。
初期のSASUKEって、障害数が18だったんだよなー。
それがいつの間にか25くらいになって…
1stでも制限時間が2分を超えるのも出てきたし(今回も全長120m)…
今回オールスターズで1stで倒れた選手の中にも「もう体力が持たない」選手が見受けられました。
明らかに1stの時点で長すぎなのです。
(余談だが、約5年前の11回大会の1stのタイムは85秒だった)
大体1stの収録が終わるのが夏時なのに日が暮れるのは長すぎる証拠ですよ。

イロイロ詰め込もう、難度も上げよう、筋回復力も重視しよう(?)とした結果がこれだったんだよね…。
難度を維持しつつも全長(タイム)を縮めることも出来るでしょうに。
…まあ、体力的側面もあるけどね。

ここまでエスカレートしてきたSASUKE。
10年前に初登場したものと比べると確実に難度は高騰し、フツーの人には手が出せない代物になってしまった。(半年前の多発事故がその好例)
しかし、SASUKEオールスターズをはじめとする「チカラある者」がそれを凌駕する。その姿に見るものは魅了される。
それに奮起して(?)、SASUKEはさらに難度を上げる。
それを、また精鋭が死力を尽くして凌駕する…
気がつけば難度の限界を超えてました。

まあね、もうギリギリのところだったのです。
しかも、1st STAGEの時点で。

確かにここまできた難度をクリアする、その光景はカタルシスである。
しかし今の難度は本当に1stで全滅、番組終了ー、という危険性もはらんでいる。
このギリギリのバランスでこの番組は成り立っていたのです。
しかし今回、それまで保っていたバランスが崩れ、1stでまでいかなくても2ndで全滅してしまった。
この時のつまらなさといったら…(カタルシスを味わえないという)

でもねぇ、こういった「クリアするか落とされるかのギリギリのせめぎあい」を1stに集約してどーするのですか。

■ ハプニングだらけの前半勢 ■

とまあ、グダグダだった番組後半とは対照的に前半はいろんなシーンがありました。
イヤ、後半がああだったからこそ、前半が一際輝いていたというか、逆転現象?

アメリカ予選代表もマッスルパーク予選代表も大奮闘。
ジャンピングスパイダー入口で跳ね返されバク転で戻るアクション俳優しかり、
同じところで勢いがつきすぎて頭から池に落ちた中学生教師しかり。

たこ店長はポールメイズでポールに1分間もしがみつけば、
ハンググライダー男は6段飛びで立ち往生。
序盤の常連も見せ場を作りました。

しかし、それらをすべて吹き飛ばしてしまったのが、白衣の放射線技師の男。
ズボンが脱げなくて、そのまま発進してそのまま池に転落!
で、終わらなくて、その際に傍にいたカメラマンもつられて池に転落!!

イヤ、本人のこの珍プレー自体トンデモナイしみっともない(退場する際も脱げないズボンをひきずったまま)のですが、
それ以上につられて落ちたカメラマンもトンデモナサスギ!
参りました。
 
 
 
 
 
最後に。
正直な話、今回の放送でここまで絶望感に浸ったことはないです。
何よりコレでSASUKEを見ないーって意見が続出しそうで。
ワタシもこの放送で先にも後にも汚点になってしまった気がします。

しかし、ひとつ希望もありまして。

SASUKEは世界中でも放送されている地域もありまして。
昨年秋の大会のときは台湾版から予選を開催したり、
今回はアメリカ版「NINJA WARRIORS」から予選を開催したり。
そして本国日本でも多数の挑戦志願が集まってくる。
はっきり言って絶望的な難度になってしまったSASUKE。
普通の人だと「あ、できねーや」と挑戦する気すら起こさないのに、
何故あの頂に挑もうとするのか。
それはただ単純に「挑戦し甲斐があるから」。
TVゲームでもそうだけど、壁にぶつかったときにどうするか、2つの選択肢がある。

一つは諦めること。
もう一つはその壁に挑むこと。

いるんだよね、無茶なことに果敢と挑む人たちが。
こういう人が一人でもいる限り、SASUKEはあり続けると思う。
(最低100人集まらないとできないんじゃないの?のツッコミは禁句)

そういうことを信じて、今回の詳細編をシメさせていただきます。
ちょっと今後に危惧を感じたので、敢えてこんな事を書きました。

今まで以上にまとまりのない詳細編失礼しました。

☆関連リンク
新SASUKE2007・秋(A Sleepless Sleeper's Blog)
こちらに、詳しい難度面での検証があります。

コメント

どうも、おひさしぶりです〜。
最後に自分のブログへのリンクがあってびっくりしました(笑)

ただ、当記事のほうは後で振り返ってみると、
あまり難易度について詳しい検証じゃない気がしました。
ポールメイズなんかは、跳ね返された人はともかく、
勢いが足りなかった場合は単純に挑戦者のミスのような気がしましたしネ……!

ただ明らかにフライングシュートは前回と変わってた印象で、
そこについてはもう1コ後の記事で詳しく書きました。
ただそれでも実際クリアした人はいたし、
そのクリア実例を見てから挑戦した人もいたのだから、
一概にスタッフがやりすぎたとは言えないのかなと今は思いますが。
(こう思うにあたり、ある方から諭されました(笑))

何にせよ、こうなったら次回に強く期待したいと思います。
強くとは言っても、目標は最低でも3rd進出ということで!
(アンタは見てるだけだろうこうとさん)

では、リンクどうもありがとうございました〜。
失礼しました。

亀レスすみません。

各障害の難度は、放送当時あまり気がつかなかったです。

まあ難度云々については、それぞれ個々については制作側がシミュレーションをして出してる(と思う)ので結果的にはいろんな要素が重なってしまった(本文で述べた要因も含めて)としか言いようがないです。

だもんで、このテの番組は作る側にもツラいと思います(ぉ
過去にも1stで16人通過しといて、2nd(某何スピン)で大量に落としたということもあったし。

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